この記事は約8分で読めます。
本文は4621文字です。
フランスの積み木KAPLAで作って楽しい作品の代表格、ナイアガラの滝。
カラカラと綺麗で軽やかな音を立てて崩れるさまは、他の積み木では再現しようのない美しさです。
幼稚園や保育園、ワークショップなどで実際に目にしたことがある人は、おそらくとてもたくさんのピース数で作られたのではないでしょうか。
この記事では、自宅でカプラのナイアガラの滝を作ってみたい方に向けて、初級・中級それぞれの作り方と、枚数別のサイズ感の目安について解説します。
- 何枚のセットを買うか迷っている
- ナイアガラの滝の作り方が知りたい
- もっと低年齢でも作れるような、安定感のあるナイアガラの滝の作り方が知りたい
おうちの環境に合ったピース数を選んで、楽しいKAPLAライフを送りましょう!
カプラってなに?という方向けには、こちらで商品とセット内容の解説をしています。
子どもとおもちゃを愛する年子( 2歳女の子、1歳男の子)の母。
ヨーロッパを研究対象にする人文系研究者として、日本語では手に入れにくい欧米言語のおもちゃ情報も日本語に訳してご紹介しています。
幼児教育について提供する内容は書籍や公的機関の見解に基づきます。
YouTubeではKAPLAの遊び方を発信中。
KAPLAでナイアガラの滝を作る方法
1. 中級レベル(5歳頃〜)
まずは1・2段目を組んでいきます。
ポイントは1段目と2段目が交差するところ!
重なった部分が大きいとギュッと詰まったナイアガラが、端っこで重ねると横に広がったナイアガラができます。
ちなみに、重なる部分が大きいほど上を積んでいく難易度は低いです。
初めてチャレンジするときや、みんなでチャレンジするときは少しだけ交差する部分を大きめにとると良いですね。
1・2段目に何枚の板を使うかは自由ですが、おすすめは6段以上にすることです。
100枚のカプラで検証動画を作ったので、参考にしてみてください。
カプラが100枚なら、1・2段目を15枚で作るのがオススメです!
2段目を組み終わった状態がこちら。
2段目の端っこになる板は、1段目の端の板の真ん中に乗せます。
バランスを崩さないように慎重にするのが大切ですよ!
端っこの板のバランスを取ることが大変ですが、あとはサクサク積んでいって大丈夫です。
端っこの板のバランスが崩れると、それまで積んだ部分が全部崩れてしまうので気をつけましょう!
完成したらこんな感じになります。
高さは使える枚数によって決まります。
ナイアガラの滝を崩すときは、端っこの一番下かそのひとつ上くらいの板を一気に引き抜くことがポイントです。
ゆっくり引き抜くとジェンガみたいにバランスを取れてしまうことがあります。
作り終わったあとバランスゲームをするのも楽しいですが、崩したいときは思い切って引き抜きましょう。
2. 初級レベル(4歳頃〜)
今度はもう少し簡単なバージョンをご紹介します。
中級レベルのものは端っこのバランスを取るのが難しいので、その部分にしっかりした足場を作っていきます。
まずは1・2段目を組んでいきます。
今度は端っこに4本の板で足場を作るようにします。
1段目と2段目が交差するところがポイントなのは先ほどと同じです!
(左写真のように)重なった部分が大きいとギュッと詰まったナイアガラが、(右写真のように)端っこで重ねると横に広がったナイアガラができます。
ちなみに、重なる部分が大きいほど上を積んでいく難易度は低いです。
交差する部分をしっかり作るようにしておきましょう。
1・2段目を何枚で作るかはこちらも自由ですが、端っこの安定感が大きい分、少し高めに作らないと綺麗に崩れてくれませんでした。
この作り方では100枚でスッキリ崩れるナイアガラを作ることは難しいので、ピース数は多めに用意した方がいいと思います。
2段目を組み終わった状態がこちら。
端っこには安定感があるので、崩れる心配はほとんどないと思います!
端っこの足場は少し複雑な形をしているので、大人が補助してあげてください。
あとはサクサク積んでいって大丈夫です。
完成した写真がこちらです。
足場が必要な分、中級のものよりは少し小さめのナイアガラになります。
ナイアガラの滝を崩すときは、端っこの足場の一番下かそのひとつ上くらいの板を一気に引き抜くことがポイントです。
とくにこの形は端っこが安定しているので、勢いよく引き抜かないと最後までうまく崩れません。
ナイアガラを崩すときは、迷いを捨てて勢いよくいきましょう!
280枚まで実験してみたのですが、高さを出してもなかなか綺麗に崩すのは難しいです。
これまで何度も500枚使って作ってみましたが、綺麗に全部の板が崩れたのは2度だけでした。
枚数によってどのくらい違う?ナイアガラの滝のサイズ感を比べてみよう!
ここからは、枚数別にサイズ感を比較していきましょう。
崩れる時間や音の迫力などは、動画で確認してみてください。
100枚で作ってみたら
実験の結果、1・2段目を15枚で作る×それを6〜7回繰り返す方法で作ったナイアガラが一番綺麗に崩れました。
ここでは一番綺麗に崩れた形でご紹介します。
中級編
ナイアガラというには短いし小さいのですが、カラカラという音を楽しむなら十分なサイズ感です。
崩れる様子も撮ってみました。
小さいので、あっという間に崩れてしまいますね。
0歳の子にはじめてナイアガラを見せるときは、100枚くらいがちょうどいいと思います。
お座りをさせた状態で少し頭より高いかな?くらいのサイズ感なので、そこまで圧迫感はありません。
初級編
動画はこちらです。
柱の部分が倒れるのに少し時間がかかるのですが、崩れるときも勢いよくというよりは少しゆっくり崩れる印象です。
つい「がんばれ!」と応援してしまいたくなります。
200枚で作ってみたら
200枚になると、ナイアガラらしい迫力を楽しめるようになります。
中級編
動画はこちらです。
あっという間に崩れてしまうのは100枚と同じなのです。
ただ200枚あると高さも出ますし、雪崩れるように崩れていく形を存分に楽しむことができるようになります。
初級編
動画はこちらです。
初級編も200枚になるとナイアガラらしさが出てきます。
ですが、柱の部分を全部崩すのはなかなかに難しいです。
280枚で作ってみたら
280枚にもなると、スペースの確保も課題のひとつになってきます。
カプラは軽いので、このくらいの高さなら普通の積み木ほど床を傷つける心配はいらないと思います。
(ただし、面取りはされていないので細かい傷はつく可能性があります)
もし生活の中でつく傷ぐらいなら許容できるというお家なら、廊下などで作ってみてもいいかもしれませんね。
中級編
動画はこちらです。
もう少し高くすることもできますが、あえて200枚と同じ高さにしてみました。
1000ピース以上で作るときには長い時間崩れていくさまを見るのも楽しみのひとつだと思うので、積み木スペースに余裕があるならこのように長めに作るのがオススメです。
中級編はやはり端のピースを積むときに慎重さが必要とされるので、作るのは結構大変です。
わたしは作り慣れてくると油断してしまいがちで、この動画を撮るまでに3回崩してしまいました。
たくさんのピースを使うときは、作っている途中に崩さないように気をつけてくださいね。
初級編
動画はこちらです。
280枚で作っても、200枚のときと高さが同じなので柱の崩れかたは似たり寄ったりになります。
それでも、簡単に作れてこのナイアガラが楽しめるのなら何度でも挑戦したくなるのではないかなと思います。
まとめ
この記事では、前半でカプラのナイアガラの作り方を中級編と初級編に分けて解説し、後半ではセット別のナイアガラのサイズ感・崩れ方について動画と写真で解説しました。
カプラの遊び方は無限にありますが、一度は作ってみていただきたいのがこのナイアガラの滝です。
ですが、こればっかり作って他の遊び方がわからない…というご家庭があるのも事実。
そういった方向けに、このサイトではさまざまな作品例を動画解説つきで紹介していく予定です。
お手本通りに作るうちにカプラの扱い方を学べるので、オリジナル作品が作れるようになっていくと思います。
すでに公開しているものはこちらになります。
これからもたくさんの作品を更新していきますので、たまにのぞきに来てくださると嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
コメント