この記事は約14分で読めます。
本文は8348文字です。
- ピタゴラスやマグビルド、Connetix Tilesを組み合わせるメリットが知りたい!
- マグネットブロックを大量に導入する理由が知りたい!
- 複数メーカーの商品を持ってたらどんなメリットがあるか知りたい!
こんにちは。
子どもとおもちゃが大好きすぎて、子どもに最高の環境を用意してあげたいがために幼児教育本・論文を日英仏独語で100冊以上読み漁ってきたおったです。
そんなわが家が大切にしている教育方針は、「遊びながら学ぶ」!
子どもたちの楽しい!という気持ちや自主性を引き出すために日々研究中です。
わが家がConnetix Tilesを大量に購入し、個人輸入したのは2024年1月初旬。
Xで報告ポストをしたところ、信じられないほど多くの方が反応してくださいました。
せっかくなので、みなさんのご質問に答えながら、その疑問を記事にまとめています。
今回お答えする質問は、
- ピタゴラスやマグビルドがあったのにConnetix Tilesまで買った理由は?
- 大量に用意した理由ときっかけが知りたい!
- 複数メーカー(ピタゴラス・マグビルド・Connetix Tiles)で揃えるメリットは?
です!
子どもとおもちゃを愛する年子( 2歳女の子、1歳男の子)の母。
ヨーロッパを研究対象にする人文系研究者として、日本語では手に入れにくい欧米言語のおもちゃ情報も日本語に訳してご紹介しています。
幼児教育について提供する内容は書籍や公的機関の見解に基づきます。
YouTubeではKAPLAの遊び方を発信中。
ピタゴラスやマグビルドがあったのにConnetix Tilesまで買った理由
わが家に初めてマグネットブロックがやってきたのは、娘の1歳の誕生日。
ピタゴラスは1.5歳〜なんだよね!
娘には少し早いかなぁと思いつつ、実母にお願いして誕生日プレゼントにと買ってもらいました。
実はこのプレゼントを検討し始めた時点で、わが家はたくさんマグネットブロックを揃えることを決意。
マグビルドは3歳からということだったので、
娘が3歳前後になったら、マグビルドを導入しよう!
と決めていました。
大量に揃えることにした理由については後ほどお話ししますね。
ピタゴラス ボールコースターDXの導入を決めた理由
- 3歳のマグビルドに備えて、楽しめる準備をするため
- 磁石のつく壁で遊ぶ姿が見たかったから
- 光遊びを大胆に展開するために、スケルトンのパーツで遊ばせたかったから
いずれマグビルドで遊べるようになって欲しかったわが家。
マグビルドを基準に考えていたので、合わせて遊びやすいよう、スケルトンで揃えたいと考えました。
ピタゴラスといえば定番は透け感のないプレートが特徴ですよね。
\ 定番のピタゴラスといえばこちら! /
でもセンサリープレイとしての効果を考えると光と遊んで欲しかったので、スケルトンの商品を探しました。
こちらの商品はボールコースターが作れるので、玉の道の導入に使いたかったという気持ちもありました。
そしてその気持ちを伝え、母にプレゼントしてもらったという経緯です。
初めてのピタゴラスは成功7割、失敗3割という感じでしたね。
実は、この時期にリビングとキッチンの間にあった壁をアクセントクロスに替えたんですよ。
その際、石膏ボードと壁紙の間にマグロスという鉄板を貼り付けてもらい、壁全体でのマグネット遊びができるようにしました。
娘はそれはもう喜んで、ペタペタ壁にパネルを貼り付けて遊んでいましたよ(今はちょうど下の息子がその遊びをしています)。
本当はボールコースターも壁に作りたかったのですが、ピタゴラスの磁力が弱いからか、鉄板と磁石の間に壁紙を1枚挟んでいるからか、ボールを転がす強度に耐えられませんでした。
多分両方が理由だったのでしょう…
娘はたま〜にボールを転がすものの、あまり興味がない様子。
彼女はコミュニケーション優先脳(いわゆる女脳)で、やりとり遊びを好む傾向がありました(今もそうです)。
玉の道遊びを好むのは空間認知力の高い子なのだそうですね。
男の子は空間認知優先脳の子が多いので、自然とハマる場合が多いのだと聞いたことがあります。
それも影響しているのか、彼女にとって初めてのボールランはパーツごとに壁に貼り付ける or とにかく散らかすためのアイテムになってしまいました。
しかし!1歳10ヶ月頃から、遊びに変化が出てきました。
ボールランのための蛇腹のパーツを縦に積み始めたのです。
これが、マグビルドを追加するきっかけになりました。
マグビルドカラーズを購入した理由
- そもそもマグビルドシリーズは揃えたいと思っていたから
- 色の種類が多いカラーズが魅力的に感じたから
- グッドトイに認定され試してみたかったから
ピタゴラスのボールランパーツを縦に積み始めたのを見たわたしは、
空間認知力が育ち始めた!この子は立体で遊べるんだ!
と思いました。
そこで、タイミングを見計らってパネルで枠を作り始めたのです。
娘は「ふね〜」「おふろ〜」と言いながら楽しそうに入って遊びます。
同時期に色の認識も始まり、パネルを透かして世界を見る、というような遊びを始めていました。
マグビルドはパネルのセット、スロープのセット、そしてカラーズという選択肢。
せっかく色を認識しているのなら、たくさんの色で遊べた方がいいなぁという思いを抱えていたところに、
折しもマグビルドカラーズがグッドトイに認定されたというニュース。
正方形パネルを増やしてお家を作ってあげたいと思っていたのも手伝って、カラーズを購入しました。
カラーズが最初届いて驚いたのは、色味が暗いということ(開封は夜でした)。
最初、完全に失敗したと思いました。
子どもたちにはくすみカラーよりも、元気いっぱいの色で遊んでほしい。
そう思っていたはずだったのに。
低年齢で色の認識が不十分だからこそ今はわかりやすい色味が大切だったのに、映えを優先して申し訳ないことをしてしまったと凹みました。
(ブロガーとしてのママ側の欲が出てしまったことを自覚していました)
でも翌日、光が差してきたので遊んでみると…印象が一転!
めちゃくちゃ綺麗!!!
これがマグネットブロックの光遊びなのだと実感しました。とくにカットが素晴らしかった。
それでふと思い立って、ピタゴラスも同じようにグラデーションで並べてみました。
わぁ、鮮やかなのにちゃんとグラデ!いい!!
SNSにはカラーズの投稿が溢れていたのですが、ピタゴラスのボールコースターセットもかなり良いと思いました。
このときぼんやりと考えていたのは、もうちょっと明るい色味のカラーズがあればいいのに…ということ。
そうしてわたしはマグネットブロックの沼に見事ハマってしまったのです。
Connetix Tilesを購入した理由ときっかけ
- 旅行よりも今の子どもたちには光遊びをさせたいと思ったから
- Instagramで海外アカウントを見ていたら、Connetixじゃないと買えない形が魅力的だった
- パステルと透明のパネルが欲しかった(Connetixじゃないと買えない色が魅力的だった)
夜な夜なInstagramで海外アカウントの素敵な投稿を発掘し、いいね&保存を繰り返す日々。
作品を再現してみた日もあります。
そうして気がつきました。
海外アカウントなので当然のごとくConnetix Tilesばかり使われているわけですが、
日本で売ってるセットだと、わたしがやりたい遊びできないんじゃ…!?
でもConnetix Tilesは高いし、自分で輸入しなきゃだし、あまりに大変。
だから半ば諦めていたのですが、ある予算の存在を思い出しました。
子どもたちを連れて旅行をしようと思っていた予算。
仕事の忙しさにかまけて計画を先延ばしにしていたら、使わないまま年を越してしまいました。
その予算の存在を思い出したわたしは、夫に(Instagramの保存リストを片手に)相談します。
旅行やめて、Connetix Tiles買わない?子どもたちの年齢的に、こっちの方が感動体験になると思う。
たしかに。(Instagramを見て)え!すご!!買っちゃおうか。
2歳、0歳の子どもはまだまだ秩序の敏感期にいます。
「いつもと同じ」に安心感を覚える子どもたちをリフレッシュ旅行だと言って連れ回すのは大人の都合だと思ったんですよね。
子どもたちにとっては、非日常よりも日常の方が大切。
日常生活とその遊びのなかで、世界が美しいと感じる体験をたくさんしてほしい。
そう考えたら、旅行予算をConnetix Tilesにかけるのは理にかなっていると感じました。
夫も同意見で、いざConnetix Tilesのサイトへ。
ときめくままにカートに商品を入れ、多少の吟味をしたあと勢いで会計をしました。
マグネットブロックを大量に用意した理由ときっかけ
これはわが家のおもちゃの揃え方に関する方針が根底にあるので、そこからお話ししていきますね。
わが家のおもちゃの揃え方の基本的方針
おもちゃが好きでブログをやるほどのママなので、当然家におもちゃはたくさんあります。
でも、実は最初から変わらない方針に沿って集めてきました。
それが、
オープンエンドトイは種類を少なく、量を多く!一緒に遊べるものを!!
ということ。
この考え方は、童具館デザイナーである和久洋三先生の提唱される「創造共育」の影響を受けています。
子どもの遊びを広げるには、量が大切。
量がなければすぐにそのおもちゃの探索活動は終えてしまい、子どもは飽きてしまう。
それと併せて、ルースパーツのことを調べたときに、子どもの遊びがいくつかのステップに従って進んでいくことも知りました。
- 物体の性質を知る活動
- 複数の物体を使った探索活動
- 道具としての探索活動
- 移動・行動
創造共育、ルースパーツともに、「探索活動」がキーワード。
子どもの探索活動を促すには、自由度の高いアイテムをさまざまな質感で集めることが重要であると書かれていました。
わが家のおもちゃのメイン素材は木。
木のおもちゃは温もりがあって子どもの感性に訴えかけるものも多いと感じます。
でも、現代はプラスチック製品にあふれた世界。
環境問題を真剣に考えられる大人になってもらうためにも、温室のような環境で育てたくはありません。
プラスチックのおもちゃは、木ほどの耐久性がない。
雑に扱えば割れて、修理しても木のおもちゃのようには元に戻らない。
だけど加工性が高い上に大量生産が可能だから安い。
きちんとものを選べば長く使うことはできるし、感性に訴えかけるものにもなる。
だから、闇雲に買うのではなくて、これと決めたものを大切に扱おうね。
そんなことを、こちらが教えなくても遊びながら学んでいける環境を作りたいと思いました。
ですから、わが家のおもちゃでプラスチックという素材を知ってもらうために用意したのがマグネットブロック。
つまり、ピタゴラスやマグビルド、Connetix Tilesだったというわけです。
なかでもConnetix Tilesに関しては、大判のアイテムが多いことが遊びを広げるのに一役買っていると感じていました。
それから、海外アカウントではわが家にもすでにある積み木たちと遊ぶ姿が。
それらとの相性が良いのであれば、探索活動はより深いものになっていくだろうし、遊びは無限に広がっていくでしょう。
Connetix Tilesがわが家に必要だと思ったのには、このようなわが家のおもちゃの集め方に関する方針が大きく影響していました。
積み木沼の人間が、なぜ積み木でなくマグネットブロックを大量購入したのか
- 保育園っ子は平日に遊ぶ時間が短く、積み木と相性が悪いから
- アクリル積み木では大胆な遊びはできないから
- 色×サイズに圧倒される経験をしてほしかったから
でも、積み木遊びを大切にする家なら、マグネットブロックは少量でもいいんじゃないの?
そうですね。わたしも最初はそう思っていました。
童具館や小さな大工さんのような優れた積み木をたくさん集めようと思うなら、そちらにコストを傾けるべきだろう。
そうお考えになるのも無理はありません。
わたし自身最初はそう考えていたので、集めてもピタゴラスとマグビルドで終わりだと思っていました。
でも、違ったんです。
積み木部屋の環境をいくら整えても、保育園に通う子どもたちが遊べる時間はほんのわずか。
それでも休日は積み木で遊びたいので、積み木を集めない選択肢はありませんよ。
でも、平日に集中して積み木をやるほどの時間はないのです。
その点、マグネットブロックは10分もあれば大きな作品が作れます。
しかも、積み木と遊び方が似ている!!
LEGOなどと違って重力に逆らえないし、崩さずに積み上げるためには意外と繊細な手の操作を必要とします。
それなら平日はマグネットブロックでたくさん遊ばせることで、積み木の素地が身につくのではないか?と考えました。
実際、娘はどんどん繊細な手の操作が上手になってきて、まだ2歳4ヶ月なのにこんなに大きなおうちをあっという間にひとりで完成させてしまうんですよ。
このとき娘は「パパとつくった」と言っていましたが、パパはほとんど見ていただけ。
それで十分なくらい、娘がサクサク作り上げてしまうのです。
そしてこの作品を見て感じるのは、大胆な遊びが娘に与える感動の体験。
ここには量でしか叶えられない感動があります。
実はこの写真はConnetix Tilesが届く直前の作品なので、まだまだ背が低いです。
「もっとほしい」と娘も言っていたことですし、大量のブロックを追加すれば、もっと達成感に満ち満ちたいい顔が見られるのではないかとワクワクしました。
量だけがかなえる世界、これはマグネットブロックというおもちゃにとってはとても特別なものです。
デュシマやバウシュピール、レーゲンボーゲンランドなどのアクリル積み木が伝えるのは手のひらで大切にするような、宝石のような感動。
でも、大量のマグネットブロックが伝える感動は、手のひらには収まらない、全身で感じる感動です。
これはつまり、ヨーロッパの教会で見るステンドグラスのような荘厳さ。
最初見たときはわたしも震えるような感動を覚え、キリスト教を心の拠り所にしたヨーロッパ人の気持ちがよくわかりました。
それを感じてもらうためには、自分の背よりも大きな造形と色が必要。見上げる美しさ、視界いっぱいに広がる色の世界を感じてほしいのです。
これは積み木では叶えてあげられない。
そう感じたからこそ、マグネットブロックを大量に用意しました。
複数メーカー(ピタゴラス・マグビルド・Connetix Tiles)で揃えるメリット
最後に、複数メーカーで揃えるメリットを述べて終わりにしたいと思います。
わたしが思う複数メーカー(互換性があることが絶対条件)で揃えるメリットは、
- メーカーによる色の違いがさらに細かいグラデーションを織りなす
- カットの違いを使って作品の世界観を演出できる
- そのメーカーならではの形を贅沢に楽しめる
- 場合によってはコストを減らせる
ところです!
順番に解説していきますね。
メーカーによる色の違いがさらに細かいグラデーションを織りなす
これは組み合わせにもよるのですが、わが家の場合、ピタゴラスとマグビルド(≒Connetix Tiles)の色味が違うおかげで、より細かく美しいグラデーションを作ってくれているなと感じます。
とくにありがたみを感じたのは、ピタゴラスとマグビルドでグラデーションのドミノ倒しを作ったときでした。
ピタゴラスとマグビルド・Connetix Tilesはカットが違うので混ぜたら「混ぜた」ことがわかります。
でも使い方によってはそれも魅力になるし、気にならない遊び方もある。
気にならない遊び方のひとつがドミノ倒しでしたね。
カットの違いを使って作品の世界観を演出できる
これは偶然の産物なのですが、Connetix Tilesのボールランのプレートとピタゴラスのプレートを重ねてみると、こんなデザインになりました。
ちなみに、マグビルドとConnetix Tilesを重ねたときはこんな感じです。
マグビルドとConnetix Tilesのカットはほぼ同じなので、混ぜたときにカットの旨みはありません。
ピタゴラス×Connetix Tilesの方は、なんというか近未来的な印象を受けませんか?
例えばこの組み合わせを使ってシューティングゲームの壁なんかを作ったらカッコ良さそうだなぁと思っちゃいました。
子どもたちがもっと大きくなったらやってみます!
色や形でさまざまな世界観を演出できるマグネットブロックですが、カットでもできるとなると可能性が広がりますよね。
こちらは透明パネルを組み合わせて、氷が張った海を表現してみました。
2枚だけピタゴラスの透明プレートを使ってそこにペンギンを乗せたら…
あ!ペンギンさんおちちゃうよ!あぶない〜!!
ヒビの入った氷を演出することもできますね。
考えていたら、どんどん楽しくなってしまいました。笑
そのメーカーならではの形を贅沢に楽しめる
Connetixなら大判や円形、直角三角形など。
Connetix&ピタゴラスはセットによって車輪パーツもありますよね。
ボールランは各社さまざまなパーツがあります。
マグビルドは比較的無難な形が多いイメージですが、一番安価で集めやすい。
そう考えると、組み合わせて買うことであえて統一感をなくすのもアリだと思いませんか?
場合によってはコストを減らせる
最後にお金の話にはなりますが、コストを減らせるのも大きな魅力ですね。
とくにマグビルドはこの点でとても優れています。
Connetix Tilesとカットや色がほとんど同じでサイズも共通。でも日本で買えるから70ピースほど入ったセットが1万円かかりません。
楽天市場やAmazonのセールを狙うとクーポンが出ることもあるし、プレゼントキャンペーンもよく実施されているイメージです。
量の確保はとりあえずマグビルドで。
車が1台あればいいならピタゴラスで。
大判や透明パネルが豊富に欲しいならConnetixで。
というような感じで買い分けていくと結果的にコストは落とせると思います。
ピタゴラスとマグビルドとConnetix Tilesを組み合わせて買うメリットまとめ
この記事では、わが家がどういう経緯で、何を考えてピタゴラス・マグビルド・Connetix Tilesを組み合わせて大量のマグネットブロック環境を作ったのかについてご紹介しました。
ご家庭によっておもちゃに対する考え方はさまざまでしょうから、
「こんな人もいるんだなぁ」くらいの感覚で捉えていただければと思います。
もしわからないことがあれば、Instagram(@otter.toys)かX(@ottermom)で聞いてくださいね。DMも歓迎です!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
コメント